Chapter 21.14 -火蓋-

雨の山道を、二代のバイクが猛スピードで駆け抜けて行く。先行する赤いバイクは、はじめこそ余裕のある様子で、時折遊ぶように無駄な蛇行をすることもあったが、続く黒いバイクが鬼気迫る勢いで、まるで追い抜きでもするかのように煽るので、自然と追い立てられるように赤のバイクにも緊張が走っていた。

うわぁ、怖い怖い…本気だよ、あいつ

キリクはごくりと唾を飲み込んで、バックミラーに映るその姿をチラチラと確認する。

兎に角、一刻でも早く、ルシス本国と連絡を取りたいのだろう。揚陸艇を海上まで飛ばせば、直接通信が可能だとか言っていた。

首突っ込むなって、言われてたのになぁ。そんなに慌てても…

やれやれ、と半ば呆れながら、仕方なくスピードを上げる。そんなに煽るならしっかり付いてきてよね。キリクは、今度は、まくつもりで、際どい走行をして見せた。ちょっとビビらせて頭を冷やしてやろうとほくそ笑んだが…しかし、ミラーを見れば、動じない様子で、しっかり後をついてくる。

クソ!オムツ取れたての癖して!

バイク乗りの経験値でいえば、キリクとタルコットでは雲泥の差があるはずだ。キリクは、この闇の時代をこの相棒を走り抜けてきた。シガイを、魔導兵を、時には生身の帝国兵も相手にして、言葉通り、こいつに命を預けた。相手は、さして実戦経験もないルシスのおぼっちゃまじゃないか。汚れのない生温い顔して…。しかし、タルコットはまるで、平然とキリクにくっついてくる。ゴーグルの下から覗いている目は、ギラギラしていた。その表情は、バイクを降りた時とはまるで違う…

キリクは、意地を見せるように強引にブーツの踵を引きずりながら、鋭角にカーブを曲がった。ブレーキとアクセルが拮抗して、キュイーンと高音の悲鳴が響く。そして、その先の直線で一気に加速する。しかし、その直後に、ぶつかるかぶつからないか、というタイミングで、黒い塊りがカーブに滑り込んできた。ぐうううん、と馬力のある低い音が響き、どっしりと安定した様子でカーブを曲がり切る。

あぶね…

直線でのスピードはこちらが上だ…でなければぶつかっていたかもしれない。キリクは、ぞっとして、そしてアクセルを一気に踏み込んだ…本気で逃げ切る気じゃないと、マジで突っ込んでくるかもしれない。

直線で、少しばかり距離を伸ばせたか…わずかに黒いやつのエンジンが遠のく。しかし、乗ってるやつのギラギラした視線を、まだ感じる。

怖えよ、あいつ。マジ、やだ。

漸く、山道の終わりが見えた…山肌を離れて農道に入る。ぬかるみに時折、タイヤが空転する。平地に入って道幅も広がった…少し安堵して、またスピードを上げる。

ムカつく!あんなガキにビビるなんて…

ミラーを確認しながら、引き離すつもりでラストスパートをかけた。すぐ先が幹線道路だ。舗装された道なら、あんなズングリには負けない…俄かに闘志が蘇る。

きゅいんっっ 舗装された道路に直角に入る。先に、ターゲットの揚陸艇が見える。一気に加速…

え?!なんで?!

気がつくと、背後にいたはずの黒い塊りが、すぐ横を並走していた。今は、やつの視線に赤いバイクはない…獲物を狙うように見つめているのは揚陸艇…2人に気がついた揚陸艇はその開口部を開けつつあった。

このスピードであそこに突っ込むつもり?!

チキンレースかよ…キリクはぎりぎりと歯ぎしりする。引かねえよ…アクセルを緩めない。
二台はほぼ横並びのまま…ついに開口部のヘリを上がった…

ぎゅおおおん …
きゆいいん…

つんざくような音、タイヤの焦げるにおい、白い煙…貨物室の壁に、ぎりぎり迫るようにして二台のバイクは止まった。貨物室にいた隊員たちは、両脇に張り付くようにして、強張った顔で2人を見ている。

タルコットは、すぐにエンジンを切る。キリクも、追従した。

「戻りました!すぐに離陸してください!沖合にでて、ルシスとの交信を行います!!」

タルコットはキリクに見向きもせず、叫びながら操舵室に駆け込む。

なんだよあいつ、先導させといて、無視?!

キリクは、ムッとしながらヘルメットを外し、タルコットの後を追う。操舵室では、タルコットの気迫に押されるように、乗組員たちが離陸の準備をはじめていた。

ー乗員、直ちに離陸準備…

と館内放送に呼びかけていた船長が、あれっと、驚いた顔でキリクを見る。その時、タルコットは、はじめてキリクに気がついたような顔をして、船長と顔を見合わせた。

なんなの、その反応… キリクは呆れながら、首を振った。それから、2人に向かって手振って見せる。

「早くだしなよ」

船長は頷き、気を取り直して指示を続ける。揚陸艇は、すぐにエンジンを始動し上昇をはじめた。

「東沖合に出る。高度5000mまで浮上しろ。目標地点適当に設定しろよ、兎に角、沖合にでればいい。沖合で上空停止」

揚陸艇は乱暴に急上昇したものだから、気圧コントロールが若干遅れて、キリクは耳が痛くなった。周りの隊員たちは、慣れたもんでそれぞれ頭を振ったり鼻をつまんだりしている。タルコットも鼻をつまんで空気抜きをしてる。

へ…ここじゃ、オレが一番の素人ってわけね。面白え…

見よう見真似で空気抜きをする。うむ…耳の痛みは治まった。

モニターには、雲の中、白い乳白色の世界が広がってる。おおおお! キリクは、無邪気に面白がってモニターを見つめる。上がってる、上がってる。浮上感も新鮮だ。まるで、体重が…軽くなってるみたい。胃のあたりがムズムズする。

「キリク!座席に座って、シートベルトを締めて!」

突然、タルコットがこどもを叱るように言ったので、キリクは面食らった。文句の1つでも言おうかと思ったが、やつの顔が青ざめていたので、キリクは慌てて近くの空いている座席に座ってシートベルトを締めた。

ー高度2000. 2500. 3000. 3500…

上昇スピードがぐんぐん上がって、体が浮く感じがする。座席についていなければ、天井まで飛ばされているのかも知れない。

モニターを見てると、乳白色が薄まって、空の青が見えてくる…

あ!!

キリクは思わず声をあげた。雲を抜けた!気だるい午後の太陽が照らす、見渡す限りの雲海!!

すげーーー!!!

バカみたいに、はしゃぐキリクに、反応する隊員はいない。なんだよ、完全にお上りさんだな… ちょっと恥ずかしくなって口を噤む。

ー4000. 4500. 5000に到達。

急激にスピードを落としたのだろう、揺れ戻しのように船体が大きく揺れる。数十秒の揺れ、の後に、静止した。

ー北東に水平移動開始。目標地点、海上7km地点

ー目標地点まで加速。乗員はそのまま、待機

え、どういうこと?

キリクは周囲の様子を伺った。タルコットはじめ、乗組員達は真剣な様子でまだ座席についている。ふーん、まだ、動いちゃいけないってことか…

船は今度は水平方向にスピードが上がっていく。加速の仕方が乱暴なんだろう。背もたれに押さえつけられるみたいな衝撃が続く。

なんだよ、揚陸艇って、快適じゃねえなぁ、と、キリクは顔をしかめる。戦闘機なんて、快適なわけがないか。アラネア隊の揚陸艇なんざ、傭兵部隊の特殊任務に対応する規格外の戦闘機のはずだ。今や、ハンター協会の管理下にあって、平和利用しているのが信じられないような、異常なスペックを持っている。

いいなぁ…アタシも、もうちょい生まれるのが早かったら。

若い頃買った帝国軍の機関紙に、就任したばかりのアラネア准将の表紙が眩しかったのを思い出す。綺麗に切り取ってラミネートして、ベッドの天井に貼り付けたんだっけ…その天井も、帝国軍に襲撃されたときに焼け落ちてしまったが。


モニターに映し出されるキラキラと光る雲海に見とれながら、しばし、焼け落ちた生家を思う…やけに感傷的な気分だな…この空のせいか、それとも、昨日、タルコットの身の上を聞いたからかな。


雲海の向こうが途切れて、青く輝いた。海だ… はっと息を呑んだ。太陽の光が、そのまま、細かくさざめく海面に反射している。揚陸艇はぐぐぐ…とまた急激にスピードを落とす。モニターに見とれていたキリクは、油断して、シートベルトが一瞬腹に食い込んだ。ぐ…と、唸ってシートベルトを押さえつける。他の隊員達ははじめから身構えていたようで、静しい顔をしていた。


んだよ…あのガキ。ちょっと警告してくれてもいいんじゃない


キリクはぶすくれて、タルコットの顔を見た。タルコットは減速停止したかと思うと、座席から立ち上がって、操縦士に近づいていた。


「交信開始お願いします」


「はいよ」


何かの機械に電源が入れられて、操作盤のメーターが激しく反応する。キリクも、ふらっと立ち上がってタルコットの背中越しに、覗き込んだ。


「緊急信号05T発信。あっちがすぐに気がつくといいが…」


「77Gも同時発信しろ」


船長がすぐに指示を出した。


「了解、77Gも同時発信」


左端のモニター上に、なにやら異なるリズムの二つの点滅が示されている。あらかじめ暗号化された信号かなぁ…キリクは興味津々と眺める。操舵室の一同は、その点滅をじっと見て沈黙している。応答をまっているのか。


点滅の…リズムが変わった。


「77Gにて応答あり。110F信号も受信」


「よし…緊急回線で繋げ、電波問題ないな?」


「問題ありません。繋ぎます -こちら揚陸艇3号機」


ーこちら、王都警護隊緊急司令室…揚陸艇3号機、緊急回線の通信を許可します


タルコットは前に乗り出してマイクに近づいた。すぐに席にいた隊員は退いて場所を譲った。


ーこちら、タルコット・ハスタ。緊急通信です。コード892任務にて、スキエンティア補佐官の呼び出しをお願いします


ーコード892…確認しました。そのまま待機お願いします


通信は一度切れたが…まだ一同は緊張の中にいた。すぐに


ーこちら緊急司令室オペレータ。補佐官到着までおよそ8分。引き続き待機をお願いします


ー了解です


8分か…よかった。近くにいるんだ。タルコットは明らかにほっとした様子だった。そして5分も発たないうちに、


ーこちら緊急司令室オペレータ。補佐官到着、通信を繋ぎます


ーこちらイグニスだ。タルコットか?


ーイグニスさん!タルコットです!


タルコットの声は上ずっていた。


「タル坊、落ち着けよ」


モルスが見かねて声を駆けた。


は、はい… タルコットは、我に帰って、そして深呼吸すると...


ーコード892にて、報告します。陛下と…プロンプト、それにルナフレーナ様、のご無事を確認しました。


は… と激しく呼吸する音が聞こえて、しばし、沈黙になった。


ーそうか…ご無事であったか…ルナフレーナ様も。


その声は、動揺を隠そうとするように、ゆっくりだった。


ーはい。今朝7時ごろに隠れ里のオルブビネにて、通信機を通じて陛下と話をしました


ー通信機?


ー今…陛下はこちらにはおりません。ニフルハイムの集落にいます


ーニフルハイム…


通信機の向こうから、驚き…そして、重苦しい空気が流れる。タルコットは、今朝耳にしたばかりの、ニフルハイムの集落チパシでの現状、そして昨日起きたばかりという襲撃事件について口早に伝える。


ーノクティス様は…この件には首を突っ込むなと。そして、40日後にオルティシエで落ち合あうと…イグニスさん、どうしますか。僕はどうしても…


ータルコット、任務ご苦労だった


イグニスは、タルコットの言葉を遮るように言った。


ー十分すぎるほどの成果だ。お前は任務を完遂した。これにてコード892は完了とみなす。計画通り、その後はケルカノのハンター協会の管理下に入り、待機。40日後に、オルティシエで落ち合おう。


ーしかし…


ー陛下のご判断に従う。ニフルハイムへの突入は政治的に大きなリスクを伴う


タルコットは、納得いかない様子で黙り込んだ。キリクは、その様子をふふん、と笑ってみている。


ータルコット…


イグニスの声は急に優しくなった。親しい友人のように…


ーよくやった。本当に。ノクトを信じてくれ…あいつが大丈夫と言ったら間違いない。信じて待とう


タルコットは、はっと、顔を上げて…


ー了解しました。それでは一度シャンアールに帰還して…


「甘いんじゃないの」


キリクが、わざと大きな声を張り上げる。狙ったとおり、通信機が音声を拾ったようだ。向こうでも動揺するような声が聞こえた。


「ノクトの判断…甘いと思うけどね。オレがあっちで聞いた話じゃ…ニフルには他にも武装した地域が点在する。この前もさぁ、チパシにスパイが送り込まれて、ノクトが暗殺されかかったしね…あいつ、言わなかった?」


ざわめきが起こる。操舵室にも、通信機の向こうでも一気に動揺が広がっていた。


ー今、話しているのは誰だ?


「オレは、キリク・グラウパ。さすらいのハンターで、オルブビネの関係者ってとこ…よろしくね、イグニス補佐官。 確か…あんた、ノクトの側近だよね。大変だねぇ、あいつの面倒みるなんて」

ーイグニス、で構わない。こちらも、キリク、と呼ばせてもらう。どうやら、ニフルハイムの内情に詳しいようだな

「ああ…」

と、キリクは急に声を低くした。

「詳しいよ…多分、今、チパシにいる連中よりもずっとね」

-その集落の場所も、わかるのか?

「わかるよ、つい数日前にそっから来たんだもん。でも、それだけじゃなくて…ニフルハイム内部のことなら、大抵知ってるけど」

キリクは怪しげにニタっと笑った。タルコットはじめ…隊員達は、意表を突かれて、困惑した様子でキリクを見ていた。この男、何者なんだ…

ふふん。予想通りの注目を浴びて、キリクは満足そうだった。アラネアの部隊に一目置かれるなんて…なかなかいい気分じゃない?

ーキリク。何か案があるようだな。君は本来部外者だが…もし、力を貸してくれる気があるのなら、意見を聞きたい

「決まってる。この揚陸艇で乗り込んじゃいないよ」

「オルブビネの意向に反しても、いいんですか…?」

タルコットが戸惑って聞いた。

「別に。縁あってしばらくオルブビネにいたけどさ、あそこの神主に勘当されても困らないし。もともと根無し草だしね。ここ数年いい子にしすぎて、飽き飽きしてたから、丁度いいかな」

タルコットは、ますます困惑した表情をして、考え込むように黙る。隊員達もみな、お互いに顔を見合わせながら、成り行きを見守るばかりだった。

「あんたらも甘いのかな?…協力するって言ってんのに。チパシの連中も、オルブビネの連中も甘いよ。オレからしてみれば、和平交渉なんかうまくいくわけがない。すぐにデッカい戦争がはじまる。ノクトが殺されちゃったら、もしかして、ルシスも参戦するのかな?」

ールシスは諸外国の戦闘には参加しない

イグニスはすかさず答えた。

「そう? じゃあ、アコルドの一人勝ちかな? 帝都に眠る魔高炉…ニフルハイム全土のエネルギー源だからね。あれを掌握すれば、ニフルハイムが掌握できる。そのエネルギー量は、メテオの非なんかじゃないよ。知ってると思うけど。あっという間に強国が復活するだろうね」

ー煽っているつもりか

イグニスの語気が強くなった。

「言いがかりはやめてよ。オレは事実を言ってるだけ」

答えるキリクの声も、どこか刺々しい。

しばしの重い沈黙が横たわる。タルコットも、俯くばかりで言葉がなかった。

その時、沈黙を破るように、電子音が鳴り響いた。緊急を知らせる別の信号のようだ。
へえぇ、タイミングいいねぇ。今度はなんだろ。キリクは、ひとりニヤニヤして、点滅するモニターを見る。

「どうした?」

それまで黙って遠巻きにいた船長が、慌てた様子で通信機に近づいた。タルコットから再び席を譲りうけた通信士が、信号を解析する。

「広域緊急通信…暗号化されています。2号機の信号です」

通信士は青ざめていた。

「回線、このままで繋げ。イグニスさん、いいですね?」

ー構わない

通信士は慌ただしく操作盤をいじり、そして新たな回線を繋げた。すぐに声が飛び込んでくる。

ーこちらシャンアールより、2号機。3号機応答頼む。こちら2号機…

ーこちら3号機。暗号化信号受信。

ーよかった。こちら、ヴィックスだ。今どの辺りだ?

ータガニア山脈より北東沖合へ56km、海上だ

ー手短に伝えるぞ。アコルド軍がシャンアールに進軍した。暗号化通信も解読可能性がある。あと16秒で切る

ーこちら、イグニスだ。進軍の目的はなんだ?

ーさあねぇ。連中、曖昧なことを言ってるんで、伯爵が抗議してるよ。3号機については救難信号受信したために捜索に出たと言ってある…伯爵も口裏を合わせてはくれたが、すぐにバレるだろうな。戻ればもう離陸許可は下りないぞ

「アコルド軍がシャンアールの制空権を抑えた?! 何を根拠に?」

船長の声が上ずった。

ーシャンアールは、一領地に過ぎない。帝国全域の統治能力には不足するとして、お節介にも代理統治してくれるってさ。おっと時間だ…

通信は唐突に切れた。

艦内には重い空気が流れていた。シャンアールがアコルドに抑えられたとすれば、もはや物資の補給もままならず、この艦は孤立したも同然だった。シャンアール、もしくは、ケルカノへ帰還すれば、2度と自由行動は許されまい…ルシスへの帰国も許されるかどうか。

ははん…面白いことになってきたね。キリクはひとり、不謹慎にワクワクして、次の発言者を待つ。

さあ、どうでるの? イグニス? タルコット?

ータルコット…

イグニスの、低い声が聞こえてきた。

ー暫定政府の補佐官の立場から言えることはひとつしかない。計画通り、ハンター協会の管理下に入り、待機せよ

しかし、その声はまるで棒読みだった。

ー暫定政府の補佐官の立場から言えるのは…それだけだ

タルコットは、はっとして、顔を上げた。まるでイグニスの姿でも見えるかのように、モニターをじっと見つめる。そして、おもむろに目を閉じると、

ー…コード892、任務は完了ですね。これにて、暫定政府と僕との契約は終了と理解しました

静かに告げる。イグニスは、マイクの向こうでふっと、笑ったようだった。

ー暫定政府補佐官として、同意する。任務完了した以上、我々に貴殿の指揮権はない。

ー…イグニスさん、ありがとうございます

ータルコット…これは、友人として…いや、家族として言おう。生きて帰れ。死ぬんじゃない


タルコットは、口元に静かな笑みを浮かべていた。


ーもちろんです。僕の大切な人達と一緒に、ルシスに帰ります

ふううん…

キリクは、タルコットの横顔をうっとりと眺めながら、目を細めていた。









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